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WHAT THE?

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D700 + Ai AF Nikkor 85mm F1.4D


ゑ?

まだレビューを書き終えていませんが、少し前に『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観て
映画の出来映えにあまりに感動して、これはぜひとも原作の小説も読んでみたいと思い
次の日に早速アマゾンで原著Extremely Loud and Incredibly Closeを発注。いま読んでいます。


この小説は、まず体裁が面白い。これはぜひ本屋で原著があったら手に取ってみてください。こんな本、なかなか見たことない。
もちろん、物語の語り口も冒頭から飛んでいます。たとえば、主人公の少年が習い事で柔術のクラスに3ヶ月半前に行ったときの話:

柔術のマーク先生(Sensei Mark)はオスカー少年におもむろに「自分の大切な部分(my privates)を蹴ろと命令する。
戸惑い拒否をするオスカーに対し、センセイマークはこう告げる

「ひとつ聴いてもいいかな」
僕は振り向いてセンセイマークに言った「"ひとつ聴いてもいいかな"は、僕に何か尋ねているということですね?」
センセイマークは「柔術マスターになる夢があるかい?」と聞いてきて、「いいえ」と僕は答えた。家業の宝石商を継ぐ気もなかったけれど。
センセイマークは今度はこう聞いてきた「柔術の生徒がどうやって柔術マスターになるか知っているかい?」
「僕は何でも知りたいです」と言ってはみたけれど、それももう本心ではなかった。
センセイマークはこう教えてくれた「柔術の弟子は師匠のprivatesを破壊することによって柔術マスターになるんだ」
僕は「それって素敵(fascinating)ですね」と返した。僕の最後の柔術のクラスは、3ヶ月半前だった。


ちなみに、文体自体も面白くて、関係節を幾重にも重ねたり、強調語に執拗にextremelyを使ったり、ともかく無駄の宝庫。
脱線やトリビアやいろいろなものをくっ付けながら、ひとつの筋道へと形成されていく感じは、読んでいてとても面白いです。
そして、狂おしい言葉の感覚だったり、日常的な口語に近い印象なのに絶対に誰もそんな風にはしゃべらない会話など
それこそが言葉だけで創り出され、構成される小説の世界の美しさ、無駄、狂気、愉しさ、レゾン・デートル。

読むのは朝の通勤時間のみなのであまり進まないのですが、毎朝読むのをワクワクしています。

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