PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

NIKKO PILGRIMAGE 2012: KANAYA

R0010582
GXR + RICOH LENS A16 24-85mm F3.5-5.5


日光金谷ホテルで一泊を


旅先を選ぶときはケチケチする(遠いところは旅費が高くなるから夫が嫌だと言う)くせに、泊まるところは割と奢ります。
日光金谷ホテルで食事をいただいたことはありますが、今回初めて泊まりました。


DSC00316
RX-100

日光金谷ホテルは1873年(明治6年)創業で、今年で140周年を迎えるそうです。ヘレン・ケラーやアインシュタインなど世界的著名人が宿泊したホテルとして有名で、国内で最も有名なクラシックホテルのひとつ。いまでもエントランスは重い回転扉で、屋内に入るといかにもクラシックホテルらしい風情のフロントがあります。

今も昔も海外からの旅行者が多く使うようで、私たちが泊まった日にも海外からの人たちをホテル内で見かけました。これだけ海外観光客を受け入れているにも関わらず、従業員の方々の英語を何気に聞くと特に流暢でも達者でもない、いわゆるジャパニーズ・イングリッシュなのが面白いです。cozyであるということは、英語の流暢さとは無関係のようです。

DSC00302
RX-100

金谷ホテルには屋外に小さなプール、その横には冬にスケートリンクになる水たまりがあります。私たちが到着したときには既に利用時間を過ぎていましたが、いまでも夏には温水プールを使えるそうです。SWIMMING POOLの文字は如何にも古めかしく、ところどころ擦り切れていますが、塗り直したりはしない。保全すべき箇所と、放置して味わいを出す箇所を心得ているのでしょう。文字が擦り切れているというだけのことに、なぜか私たちがcozyを感じたり、思わず写真を撮ってしまう習性を知っているのです。

DSC00297
RX-100

日光金谷ホテルは、東照宮の楽師の金谷善一郎が自宅を改造して海外からの旅行客を泊めたのが始まりです。つまり、最初はクラシカルホテルなんて立派なものではなくて、単なる民宿だった。そこからの歴史を辿れる蔵出し写真展が常設されているのですが、これがとても興味深かったです。いわゆる著名人の記念写真のような「歴史の一枚」のような写真から、金谷家の人々や従業員の日常スナップまで、結構な量の写真をじっくり眺めることができます。驚くべきは、大正や昭和初期に撮られたとは思えない、ものすごい解像度(その秘密は、1Fの展示コーナーに説明があったので、そちらも是非)。私も写真をする端くれになりましたが、いままでなら特に興味もなく素通りするような無料写真展を、いまでは喰い入るように眺めるようになりました。

悠然に、あるいは愉しそうに写っているこの人たちは、その瞬間に実際にそこに居て、写真によって大切に閉じ込められて、いま私の目の前で、その当時と何ら変わることなく涼しい表情を見せている。写真って凄いなと単純に思います。

DSC00312
RX-100

こちらは、メインダイニングルームの入り口。今回は、外で食事をとらず、すべてホテル内で済ませました。

DSC00286
RX-100

ホテルに着いてからお茶をしたときに食べたアップルパイ。何の変哲もない、王道の素朴な味わい。


DSC00335
RX-100

夕食はフレンチのコース。私は肉料理を選びました。


DSC00339
RX-100

金谷ホテルは虹鱒のソテーが有名なのですが、これは一度食べたことがあるので、奥さんはフライをチョイス。
一口食べさせてもらいましたが、パン粉が非常に薄いのにサクサクで中はホクホクと、プロの仕事でした。


DSC00383
RX-100

クラシックホテルの「ずっと変わらない、いつも通りである」という感覚。この「ずっと」が相当な時間の積み重ねなわけで、私たちが自宅で営む"変わらないいつもの生活"とリンクするのかもしれません。他所で泊まること自体が非日常的な行為なので、その非日常性をとことん追求するリゾートホテルもあれば、なるべく日常からかけ離れないよう心を配るホテルもある。どちらも、ホスピタリティに違いないし、愉しい心意気だと思います。

さて、金谷ホテルに別れを告げて、2日目です。また泊まりに来たい!

| 旅行記 | 23:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://pltr0.blog37.fc2.com/tb.php/1106-e5c02971

TRACKBACK

NEWER | PAGE-SELECT | OLDER