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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

(C) カラー


いい夫婦の日に夫婦揃って、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』を観てきました。
公式HPは → → → コチラ
ちなみに『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のレビューは → → → コチラ


百聞は一見に如かず、という類いの映画

ヱヴァンゲリヲン新劇場版の最新作は、タイトル通り、まさに『急』の展開である。渚カヲルとの邂逅、セントラルドグマへの最深部へと降りてゆくという筋書きは過去作と共通だが、それ以外は一欠片のリメイクもオマージュもない。豪華版パンフレットのインタビュー内にも書かれていたが、私も冒頭暫くの間は"シンジの夢オチ"だと信じていた。

これまで、他者に心を開きかける瞬間に常にさまざまな悲劇に見舞われてきている14歳の少年、シンジ。 複雑な話や難解な設定があれど、結局は"心を開きかけては、悲劇"の繰り返しである。今作は、過去のすべての作品を通して、シンジの孤独や疎外感が最も鮮明に描かれる。そして最大に違うのは、その疎外感を彼の心が独り善がりに作り出しているというよりは、不可避な外的環境として押し付けられていることだ。シンジは"本当に"孤独な状況に置かれ、渚カヲルと出会って、また悲劇を味わう。これまで、(半分ぐらいは)自分の弱さが作り出した孤独のなかでイジイジさせていたのは、ある意味、シンジのモラトリアムだった。本作で初めて、彼は他者たちによって作り出された孤独のなかに放り出される。大きな罪を背負わせ、あの環境に14歳の少年を置く意地悪な監督によって。そして、さらにドSなのは、それでも庵野監督は他者と繋がってみろと少年を叱咤するのだ。本当の希望とは、もしかしたら、そういう風にしか描けないものなのかもしれない。

| 映画レビュー | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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