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IDYLIC KYOTO 2012: After Dark PART 2

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京都の夜は短し、歩けよ夫婦・その2:"こころよ、遊べ"篇

まことに夜の街というところは不思議な世界だと思われました。

森見登美彦,『夜は短し歩けよ乙女』(文庫版, p.20)


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RX1

四条烏丸交差点と言えば、ホルモーを闘う東の青竜(京大)、南の朱雀(龍大)、西の白虎(立命大)、北の玄武(京産大)が祇園祭の夜に一堂に会し顔合わせをする"四条烏丸交差点の会"が行われた場所です。無論、そんな会は行われないし、どの大学にもそんなサークルも存在しないのは知っていても、実在する四条烏丸交差点を目の前にすると、まるで現実の出来事を確認するかのように現場検証をしているのです。フィクションの中に実在の地名が混入されると読み手のなかに発生するのが、この不思議な作用です。フィクションだと頭では分かっているのと同時に、「ここなら4つのサークルが一堂に会するにふさわしい」と容易に現実とごちゃ混ぜにしてしまえるのです。

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GX1 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm F2.0

とりあえず、私たちは四条通を東に進むことにしました。この通りをずっと進んで行くと最後には八坂神社に辿り着くことも知らずに。大丸京都店を通り過ぎ、「たち吉の本店ってこんなところにあるんだ」などと思いながら、ふと対岸を眺めるとパチンコ京一さんの風神・雷神に目を奪われました。

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GX1 + M.ZUIKO DIGITAL 12mm F2.0

河原町通まで来ると、交差点の大きさからここが京都一の繁華街なのだろうということはすぐ分かりました。斜向いには、淡い金色に光る丸井。

京都の夜にはユルさがあります。東京の繁華街は夜になると、極彩色のネオンでほぼ隈無く照らされ、そうでない僅かな部分は時間から取り残された虚無の吹き溜まりです(昼間も大体同じであるけれど)。光と影の境界が厳しすぎて、そこには曖昧さや遊びがありません。それは良く言えば「エッジが効いて緊張感がある」と言えるかもしれないけれど、容赦のなさすぎる光の強さと厳密さに歩いているだけで少し疲れてしまうことがあります。それに比べると、京都の夜は隙だらけ。市内一の繁華街ですらぼんやりと薄暗い印象で、光がまわっていない闇が多く残されています。そして、その闇は虚無ではなくて「何かいる」ような気にさせます。たとえば、人間に化けて闊歩する狸とか、山を下りて買い出しに来ている妖怪が少々居たって、まぁいいではないかと思えるユルさです。

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四条大橋を渡る頃には、南座が見えてきます。テレビでよく見る光景そっくりだなぁと妙に感心しながら橋を渡り、道路を挟んで正面から見みると思っていたよりこじんまりした印象でした。写真は帰りに撮った一枚。

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南座を通り過ぎてしばし歩くと、路地の少し奥まった場所にパンチの効いた看板の店を発見。何やら人々が立ち止まり店の写真を撮っています。この「壹錢洋食」という店はお好み焼きのような粉ものを出すとても有名な店なのですが、このとき私はそんなことをつゆ知らず。看板文字のフォントとネオンの色から台湾系中華料理かしら?それにしては、なぜに「洋食」?などと思いながらシャッターを切っていたのでした。

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「向こうに大きな鳥居が見えるけれど、あれは何だろう?」と無邪気に話し合う私たちは、生粋の京都人でなくとも失笑を通り過ぎて衝撃を禁じ得ず、憐憫すら感じる滑稽さだったかもしれません。もっと正直に言えば、あと少しで八坂神社というところに来て、このまま四条通を歩いていたらホテルに戻れないぐらい先まで行ってしまうのではないかと、急に心配になっていました。スマホという便利なものを持っているのに、現在位置をGPSで割り出すことを思い付かない情報リテラシーの無さ。引き返すタイミングがつかめないまま歩いていたら、何から写真で見たことがあるような路地を発見しました。もしや、これは花見小路通では?

RX1を首から提げ、すぐさまタッタッタと小走りに走って行った夫は、しかし妻に「舞妓さんはいなかった」と報告することになるのでした。祇園に行けば四六時中どこでも舞妓さんとすれ違うことができるなんて、日本に行けばreal BUSHIとかNINJAに会えると信じている海外からの旅行者と同じレベルの期待度です。現在の日本では滅多に武士や忍者と会えないように、さっきまで雨が降っていた12/30日の夜に舞妓さんが"ああいう格好で"歩いているわけがないのです。

しばし花見小路通を歩いて撮影をした後、たまたま見つけた祇園辻利で自宅用の日本茶を買い(先ほど夕食を食べた伊右衛門サロンでも日本茶を買ったばかりではあったけれど)、奥さんに温かい抹茶ラテを買ってあげ、南座まで歩いて戻った後、バスに乗ってホテルまで帰ったのでした。つづく

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