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ガッチャマン



映画の日にタツノコプロの往年の名作アニメを実写化した、『ガッチャマン』を観てきました。
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容赦のない非情

分かりやすく言えば、いわゆる「戦隊モノ」の2時間版であった。まだ劇場で静かに映画を観通すことが難しいような子供たち向けの映画である。話は最初から最後まで荒唐無稽(しかも、原作をほぼほぼ無視)。「選ばれし者の苦悩」と「仲間愛」を組み合わせた定番のテーマ。どれだけ予算を使ったのか知らないが、セットや小道具はテレビ戦隊モノと同等かそれよりチープな印象。与えられた役割を指示された通り忠実に演じている俳優さんたちの演技。ベルク・カッツェ(紫色のコスチュームを着てちょっとオカマチックなギャラクターのボス)の正体についても、あのオチでは熱心なファンは憤慨を通り越してあまりの悔しさに号泣してしまうのではないだろうか。そして、劇中で「科学忍法・火の鳥」すら使わない(!)のなら、なぜ『ガッチャマン』を冠する必要があったのか?ついでに言えば、本作が始まる前に流れる『おはよう忍者隊ガッチャマン』のキレもイマイチであった。

確かに世間の評判通りあまり救いようのない駄作であるが、児童向け映画と割り切れば、セオリー通りでまずまずの出来映えではないかと思う。私が本作に対して良い印象を持っていない理由はただ一つで、「児童向け映画」であることを予め周知してほしかったということだ。もし製作者側がこのレベルの出来映えで若者や(傲慢にも)原作ファンたちをターゲットにできると考えていたのなら、観客もナメられたものである。アニメの実写化には、何よりも企画・制作者側の並々ならぬ偏愛がないと成功しないものだが、本作にはその一欠片も感じられなかった。繰り返すが、これでは原作アニメをこよなく愛しているファンの方々は憤慨を通り越してあまりの悔しさに号泣するだろうと思う。そういう意味で、容赦のない非情な映画である。唯一褒められる点としては、同じように戦隊モノでデビューした松坂桃季氏(侍戦隊シンケンジャー)と綾野剛氏(仮面ライダー555)に再びコスプレをさせヒーローを演じさせたということであろう。貴重な黒歴史をリアルタイムで目撃していたことになるかもしれない。

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