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The Amazing Spider-Man 2(邦題:アメージング・スパイダーマン2)



マーク・ウェブ監督版スパイダーマン第2作目となる、『アメージング・スパイダーマン2』を観てきました。
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ヒーローものに胸キュン攻撃は反則である

奥さんに「X-MENの最新作(注:今月末公開の『X-MEN:フーチャー&パスト』)は観てもいいけど、スパイダーマンはあまり興味ないかも?」と言われたため、一人で鑑賞。

リブート版の第2作目である。監督は同じくマーク・ウェブ。今回のメインの敵役は電気を操るエレクトロ(元はオズコーブ社の電気技師)で、グリーン・ゴブリンの誕生、グウェンの死など、背景説明に時間を割かざるを得ない第1作目に比べ、かなり内容が濃くなっている。これはMARVEL系映画では既定路線で、大体のシリーズが2作目で本領を発揮する。そして、「もっと派手に、もっと迫力を!」と進化していき、その果てに(現段階での)映像技術の限界に達し、よく分からないまま幕引きするのだ。時間が経ち映像技術が進歩すると、今回のスパイダーマンのように新しくリブート版を作ってみたり、『X-MEN』最新作のように(相当強引な設定だし、1stジェネレーションの2作目を作るのが先だろうと思うけれど)おもむろに1作作ってみて儲けようとするのである。そして、それを「やれやれ」と思いながらも許容してしまうのが、MARVEL映画ファンである。それはともかく、本作もバリバリに"2作目の本気"を発揮している。映像技術の進化はどこまで天井知らずなのだ。

さて、本気を出した今作を観ると、旧ライミ版は特殊だったとつくづく思う。確かに2作目からアクションを盛ってきたが、執拗と思えるほどにピーターの苦悩(自分や周囲を犠牲にしてまでヒーローに徹する必要があるのか?など)に焦点を当てていた。それがピーターを演じたトビー・マグワイアの色白で神経質そうな容貌と相まって、たまにサイコスリラーっぽい雰囲気さえ醸し出してたように思う。さすが、サム・ライミである(この人は『死霊のはらわた』でデビューした、スプラッターホラーの雄である)。

どちらが良いとは言えないが、それに対してマーク・ウェブの作り出すスパイダーマンの世界はどこまでも現代的でロマンチックである。「愛する人を危険に晒せないが、街の平和も守りたい」というヒーローの永遠の命題も、どうしてくれようというスレ違いの末に、やっぱりトモダチになんてなれない!な展開で丸く収めてしまうのである。ライミ版であれだけ鬱々と悩んでいたはずなのに、アメイジング版では"恋人から友だちになるための約束事"(それも、「その瞳で私のことを褒めないこと」とかの類い)をイチャイチャと取り決めたりするのである。ライミ版では向上心が強い割りにはあまり自立心がなくスパイダーマンに助けられてばかりのヒロインだったが、アメイジング版でのグウェンは学業優秀で危険にも臆せずスパイダーマンを助けるために自発的に行動する女性として描かれている。この辺りのヒロイン像の描き方も、現代的なロマンチック・ラブを描くには必要な要素だ。所々にダークでホラーな要素を挟み込んできたサム・ライミに対し、隙あらば胸キュン要素を入れ込んでくるマーク・ウェブ。同じモチーフでも監督によってアプローチが全然違うのは面白い。

第1作目のレビューで書いたが、マーク・ウェブの手腕は、現代的なセンスでロマンチックに描くということにある。シリーズものの2作目は、イントロダクションの時間を終えた監督が自分の色を出してくるものだが、第1作目で抑え気味にしていた胸キュン路線が今作で爆発している。ヒーローものに恋愛は付き物だが、胸キュン・ロマンチックにしてしまうのは反則である。しかし、それも意外に良いかもしれないということが本作を観るとよく分かる。次作以降ではMJが出てくることが予想されるが、グウェンを演じたエマ・ストーン嬢と同等に魅力的で、ピーターを演じるアンドリュー・ガーフィールドくんとピッタリはまる女優さんをキャスティングできるかが目下の心配である(ちなみに、シリーズをいくらでも続けられる設定と理由は今回で構築済みである)。

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