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海月姫



東村アキコ氏の漫画原作を映画化した、『海月姫』を観てきました。
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稀な女優

私は原作コミックは読んだことがなく、ノイタミナ(フジテレビで深夜に放送しているアニメ枠)で放映されたアニメ版は全話観ている。チャットモンチーの主題歌を乗せたオープニングアニメーションの出来映えが素晴らしく、テロップなしの映像が特典に含まれているというだけで初回限定版の中古を買ってしまい、来年3月にブルーレイボックスが発売予定なので予約しようと思っている。友だちの何気ない一言で知った作品が掘り出し物だったというわけだ。今年最後に観る映画としてはどうかとも思うが、そもそも2014年は観た本数が少なく、ほとんどが漫画原作の邦画ばかりであった。その意味では良い締め括りと言えるだろう。

オタク女子たちが、自分たちの住む天水館という古いアパートの取り壊し回避のために奮闘するという話である。上記画像の5人が天水館の住人たちであるが、左から枯れ専(地井武男ファン)、和物ヲタ(だから常に着物)、クラゲヲタ、鉄ちゃん(車両鉄、乗り鉄、撮り鉄、etc.とほぼ全方位)、三国志ヲタという具合だ。無限にあるヲタ趣味のなかからなかなか渋いチョイスをしているし、キャラクターとの相性もよく練られている。"腐った女子"を扱っているからといって気持ち悪いとか、理解し難いということもない。少なくともアニメ版は(そして、この本作も)とても純粋でナイーブな女性たちの姿を素朴に描いている。他の作品と少々違うのは、主人公たちを助ける男として、ほぼ常に女装している大物政治家の次男坊というキャラが用意されていることだろう。映画版では菅田将暉くんが演じている(無論、劇中95%は女装して出ている)。

果たして特にヲタ趣味を持たない中年男性が観て面白いかと問われれば、たぶん「退屈する」と思う。もっと率直に「くだらない」と思う方もいるだろうし、それは確かに否定はできない。実にくだらない、ローティーンズをターゲットにした安っぽい青春映画の作りであった。ただ、それでも「観る価値なし」と思わなかったのは、能年玲奈嬢の圧倒的な存在感を本作でも感じたからだ。モッサリ状態の主人公(上記画像のような状態)を演じていても可愛いには違いないが、変身後の超絶キラキラ感たるや演技の域を超えていた。

完全なる能年嬢のための映画である。しかし、ただのアイドル作品と思うなかれ。彼女は、『あまちゃん』のとき然り、作品を喰っている。私のイメージは、エヴァ初号機が使徒を補食するシーンだ。そして、作品を貪欲に食い尽くして異常なほど輝く。その他の登場人物たちがただの背景になってしまうほどに。こんな女優さんは、なかなか居ないと思う。いまだにあまロスの方にはオススメである。

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