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JURASSIC WORLD



まさかの4作目となる、『ジュラシック・ワールド』を観てきました。
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地味でソツがない優等生

私の映画蒐集の記念すべき1作目は『ジュラシック・パーク』であった。その当時はまだブルーレイどころかDVDすら無くて、いまからすれば滑稽なほど巨大なレーザーディスク2枚組で、しかも観ている途中に円盤を取り替えないといけなかった。2作目と3作目を観たかについては覚えていないが、それからはるか25年経った2015年にまさか新作が封切られようとは予想していなかった。監督は思わず「誰?」と聞かずにはいられない、コリン・トレボロウ(当然のことだ。彼は長編映画を一本しか撮ったことがなく、その作品は日本未公開である)。名前と顔が一致しない主演の男女2人。話も第1作目と然して変わらない。

特殊なロケ地での撮影やCG映像に金を注ぎ込みすぎたため、よく知らない監督と見慣れないキャストになってしまったという作品はよくあるが、本作もその系譜であろうと思う。派手に宣伝はしているが、実際に観てみると実はとても地味な作品だ。スポーツの世界や会社社会でもオールラウンダーと言われる人たちは、万能なはずなのに概して地味な存在になってしまうというのと似ているのかもしれない。アクション、ロマンス、クスリと笑えるアメリカンギャグが程よく散りばめられ、恐竜が人間を食い殺すシーンもあまりグロテスクにならないように表現が抑制されており(目を背けたくなるようなシーンは無し)、つまりはソツがない万能な優等生なのだ。本作は全世界的にヒットしているようだが、然も有りなんという気がする。私たちはどうしたって恐竜というものに興味を持たざるを得ないし、控えめな優等生というものに好印象を抱いてしまうものだからだ。そういうわけで、個人的には狙いまくったハリウッド娯楽大作(ex. 一連のマイケル・ベイ監督作品)というよりは、本作からはミニシアター系の匂いがした。そして、この新人監督の"大衆に嫌われない"優れたバランス感覚は意外とヒットメーカー向きなのではないかと、上から目線で思ったりもした。「地味」をどう捉えるかは、あなた次第である。

本作をご覧になれば分かるが、この物語には、いかにも"恐竜に信頼されそうな"男が必要である。そんなのどんな男だよと思うが、ここを外してしまうと映画自体が成立しなくなるほど重要なのだ。そして、見出されたクリス・プラットは確かに名前と顔がまったく一致しないが、いかにも"恐竜の信頼を勝ち得そうな"顔立ちであった。少なくとも、こいつならヴェロキラプトル(恐竜の名前)のブルーも、あんなに都合よく催眠から目覚めオーウェンが自分たちのリーダーであることを思い出すかもしれないと納得できるに足るほどに。狙ったのか不明だが、ソツがないキャスティングである。同じマッチョ系でもヒュー・ジャックマンとかだったら、"危機に面した元カップルは復縁する"という古典的ネタも盛り込んでいるため(繰り返すが、ソツがないのである)、胡散臭さが倍増していたかもしれない。

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