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Calmato Aomori 2015: visiting AOMORI MUSEUM OF ART

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この美術館はアツい!



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都内にある有名美術館の凝った建築や豪華企画展を観るのも素晴らしいですが、その土地出身の芸術家を敬愛し、彼らの作品を大切に展示する地方の美術館には、別の魅力があります。その意味で地方の美術館はそれ自体がひとつのガイドブックであり、芸術家たちの作品を通してその土地の自然風土、民俗、文化に触れることができます。奈良美智、棟方志功氏の作品は昔から好きで幾つか実物も見てきましたが、地元で鑑賞するのはまた別格であるはずです。

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作品を撮ることはできないので、撮影しても大丈夫そうなロッカーとその横にある注意書きを撮ってみました。公式HPによると、美術館は三内丸山遺跡の発掘現場をイメージしてデザインされており、確かにわずかに地上に出ている白亜の部分を正面にすると、美術館全体が壕のなかに深く埋まっているように見えます。そして、このオリジナル・フォント(HPによると、水平・垂直・斜め45度同幅の直線のみで構成されているそうです)は、フォント愛好家にとっては堪らないものがあります。ロッカーのみならず、エレベーター、トイレなど館内のあらゆる表示がこのフォントで統一されており、前評判通り建物全体がひとつの作品でした。

常設展示で最も圧倒されたのが、最初に出会うシャガールの『バレエ「アレコ」舞台背景画』。広大な空間にシャガールがバレエ舞台のために描いた巨大な背景画3点(縦9m×横15m!、日本で見られる最も大きい作品だそうです)が掛けられています。深い青、ちょっと釣り目の動物たち、奇妙な幻想と温かさが共存しているそれらの絵は、どこからどう見てもシャガールでした。3点(全4点で、残りの1点はフィラデルフィア美術館所蔵)が揃っていることで醸し出せる堂々たる迫力も素晴らしい。あまりに気に入ったのでポストカードも購入しました。

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これは、地上に出ている白亜の部分。その前には、どういう因果であるのかよくわからない、日清焼きそばU.F.O.反転版。美術館自体が「青森県美にUFO墜落? 」と公式ツィートしていることから、どうやら単純な駄洒落のようです。後ろにまわってみると、裏側もホンモノと同様に調理方法やら標準栄養成分表が書かれてありました。ちなみに(これは奥さんが発見して教えてくれたのですが)、ちょうどカップ麺の真上に見える小窓には緑色の宇宙人(ツルリとした頭で釣り目の、典型的な宇宙人)がひっそりと隠れていました。やれやれ。

閑話休題。奈良美智氏のお馴染みのふんわりしたタッチの絵や立体物の展示があるかと思えば、青森をモチーフにした棟方志功氏の素朴で力強い作品群(この人は版画だけでなく油彩とかもやっていたことは知りませんでした)、ウルトラマンの怪獣を多くデザインした成田亨氏の巨大な鬼の彫刻や怪獣のラフデザインもあり、この混ぜこぜ感はなかなか満腹になります。作風は違えど、どの作品からも半端のない強さの生命力を感じるのです。こういうのを東北魂というのか?と思うほどに。

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RX-1(妻撮影)

美術館のシンボルのひとつとも云える、「あおもり犬」。ようやく実物を見ることができました。この中庭のような場所まで辿り着くのに少々階段の昇り降りを要するし、まぁただの白い巨大な犬がいるだけなのですが、ネット上や美術館の窓越しではなく、実際に目の前に立つことをお勧めします。

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決められた距離で隔てられることなく芸術作品を鑑賞できること、好きに触ってよいこと、写真を撮ってもよいこと - これらの行為自体が美術館ではとても貴重な体験です。白くて大きな犬はこの日も静かに鎮座しており、見る角度によってこんな風に微笑んだりしているのでした。実は9/14より改修工事に入るため休館となり、奈良美智氏による「あおもり犬」も見学不可になるので、まさに幸運の巡り合わせでした。青森県立美術館、アツかったです!つづく

| 旅行記 | 23:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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