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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜



神山健治監督の最新作、『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』を観てきました。
公式HPは → → → コチラ



あっちよりはるかに良いと思う(個人的感想)

一躍時の人となった新海誠監督とともに、長らく次世代を担うアニメーション監督のひとりと注目されてきた神山健治監督の最新作。2009年に発表された『東のエデン』に続く、完全オリジナル作品である。テイストは細田守監督の『サマーウォーズ』に似ている。

とても気に入った。私は、やはり伏線が多く張られていてそれを着実に回収していく、練られた物語(脚本)が好きなのだと思う。冒頭からこれでもかというほど細かい伏線が張り巡らされていて、だんだん真相が判明して行くと「ああ、そういうことだったのか」と思いながら見ている合間にも次の伏線が張られていて、エンドロールでは劇中で投げられた質問の答えがきちんと回答されている(なので、私にしては大変珍しく最後まで席を立たなかった)。この物語は、森川ココネの現実世界と夢の中の世界がリンクし、次第に重なり合い、最後にはシームレスになる。なぜシームレスになってしまうのかと言えば、そこに親子愛があるからだ。

神山作品にしては珍しく情がたっぷり入っているが、情に流されて押し切ろうとするところがないのが、この人らしい。とりわけ、夢と現実の行き来の描き方は手が込んでいて秀逸だった。最初は現実と夢の世界がはっきり区別されているが、徐々に両世界は重なり合っていることが判明していき、ついには夢の世界の出来事を描くことで現実世界で何が起きているのか観客が分かるというメタファーとして機能するようになる。そうなると、特別なキッカケや理由なく、両世界をシームレスで自由に行き来することに違和感がなくなる(実際、最後の方は息もつかせぬ往来である!)。

『君の名は。』も現実世界とパラレルワールドを描いた作品だったが、比較するものではないと承知しつつ、私は本作の方がはるかに説得力があって面白かった。

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