PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

GHOST IN THE SHELL(邦題:『ゴースト・イン・ザ・シェル』)



押井守監督の代表作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を実写化した、『ゴースト・イン・ザ・シェル』を観に行ってきました。
公式HPは → → → コチラ



無難な過剰接待

押井アニメ映画版については、『攻殻機動隊2.0』が劇場公開されたとき(2008年)に劇場まで観に行った程度である。押井ファンというには程遠く、オリジナルとの比較論など到底できない。それどころか、アニメ版の話の筋さえうろ覚えであった。それでも、「まぁ、よくここまで頑張って実写化したものだ」と褒めてあげたい。押井版を忠実に再現した場面も多々あったし、上の画像の通り街の雰囲気もよく摑んでいる。作品全体の印象、空気感もアニメ映画版と通底しており、押井氏の描いた背景なのかと一瞬錯覚させられるようなシーンさえあった。キャストについても違和感はなく、荒巻部長に起用した北野武氏にはエンドロールでご丁寧に"BEAT"まで冠している気の遣いようである。草薙素子を白人(スカーレット・ヨハンソン)が演じるという問題についても無難な設定が用意されており、一応破綻はしていない(ピンと来ないが、この問題は人種差別的なキャスティングだと世界中で結構な議論になったようである)。オリジナルに対し過剰とも云えるほどの敬意が払われており、それが映画を観ていてヒシヒシと伝わってくる。ここまで誠実で恐縮してしまうほど過剰な接待を受けたら、さすがにオリジナル至上主義のファンでも許容してしまうのではないだろうか。しかし、映画として面白いのか言われると面白かったとは言えない。どれだけオリジナルに近づけたかという観点だけで評価されてしまうのなら、こういう作品が出来るのは至極当然のことだろうと思う。

ちなみに、本作は吹き替え版も公開されているが、少佐とバトーは田中敦子氏と大塚明夫氏が声を当てており、その他キャストも押井版や神山版などで担当されていた人たちが声を当てている。そういう意味では、吹き替え版を観る方が美味しいとも言えるかもしれない。細部まで至れり尽くせりの接待である。

| 映画レビュー | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://pltr0.blog37.fc2.com/tb.php/1722-25058ff4

TRACKBACK

NEWER | PAGE-SELECT | OLDER