PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

T2 Trainspotting(邦題:『T2 トレインスポッティング』)



ダニー・ボイル監督最新作、『T2 トレインスポッティング』を観に行ってきました。
公式HPは → → → コチラ


紛れもない続編

前作『トレインスポッティング』は、最も影響を受けた映画と言えるかもしれない。1996年に公開され、私は今は無き渋谷のシネマライズに観に行った。あまりの衝撃に、5人が並んだ例のオレンジ色のポスター(特大)を買い、かなり長い間自分の部屋に飾っていた。この映画はその後のサブカルチャーやクリエイターたちに大きな影響を与え、たとえばアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の主人公の名がレントンなのは映画に由来しているという話は有名である(ちなみに、エウレカも劇場3部作が作られている!)。だから、ある種の人々にとってその続編が20年の時を経て公開されるというのは奇跡に近い熱狂的な出来事で、それが現実になったのなら私も万事を排して観に行かねばと虎視眈々とチャンスを狙っていた。そして、先週会社帰りにひとりで新宿の映画館で観てきた。

前作は、どこにも行けない袋小路のなかで逆説的に"Choose future, choose life"と語ることで輝いた映画だったが、それは重度のヤク中であったとしても奪えない「若さゆえに保証される可能性」の上に成り立っていたのも事実である。だからこそ、最後のレントンの抜け駆けは、仲間への裏切りだったとしても、希望として受け入れられた。しかし、もし同じ路線で行くのなら、20年経ったオヤジの彼らにそれでもChoose life.と語りかけるのは皮肉を通り越して惨事としか言いようがないし、見ていて辛い気持ちにしかならないのではないかと少々危惧していた。

果たして、不安は見事に払拭された。本作については個人的な思入れが強すぎてレビューするのが難しいし、1996年に前作を観ていない人が読んでも気持ち悪い感想文になるのは必至であるから、私が言えるのは「紛れもない続編である」ということだけだ。何よりも敬服に値するのは、レントン、シック・ボーイ、ベグビー、スパッドの4人が私たちと同じようにそれぞれの20年間を過ごしてきたことをすんなり納得させてれくれたことである。そして個人的には、スパッドにあんなにハッピーな結末が用意されていたのが嬉しい。20年前に映画館で観た作品の続編をまたリアルタイムで観られる(そして、以前と何ら変わりない世界に浸かれる喜び!)は、長く映画ファンを続けている小確幸である。

ちなみに、前作の話を知っていることを前提にして作られており、フラッシュバックも多い。そのため、事前の復習は必要である。幸い前作はAmazonビデオでプライム会員なら無料で観られるが、不愉快だったり嫌悪感を抱くようなシーンが多々含まれているので(強烈さで言えば、今作はみんな歳をとったということで、やや抑えめ)、とても万人にはお勧めできない。それでも、いままで観てきたなかで最も影響を受けた映画を挙げろと言われたら、私はやはり『トレインスポッティング』と言わざるを得ないと思っているし、その評価は続編を観た後でも変わっていない。

| 映画レビュー | 23:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://pltr0.blog37.fc2.com/tb.php/1727-98df74e5

TRACKBACK

NEWER | PAGE-SELECT | OLDER