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Alternative facts

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α7RII + FE 100mm F2.8 STF GM OSS


せめて、祈りを

8月12日には、去年も行った浅草の灯籠流しに行ってきました。


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α7RII + FE 100mm F2.8 STF GM OSS


はるか昔の幼い頃、祖母の家で胡瓜や茄子で牛や馬を作り、送り火も焚いた記憶があるのですが、それはノスタルジーのようなもの。
実家が盆行事に疎い典型的な核家族だったからか、墓参りなど、先祖を悼む行事に対する感覚が希薄です。

浅草の灯籠流しは隅田川で亡くなった方々の霊を慰めるための行事ですが、もはや夏のイベントと化しています。
誰でも灯籠を流すことができるが、流せるポイントまでは長い行列ができて、みな談笑したり、スマホをいじったりして待っている。
外国人旅行客の比率も高く、最前ポイントを陣取って、ビールを飲みながら流れる灯籠をバックにスマホやタブレットでセルフィー。
高い堤防の上には、サントリー本社、スカイツリー、そして屋形船が浮く隅田川を収めようと、ずいぶん年配の人たちが三脚を立てて並んでいる。
わざわざ浴衣姿で来ている人はいるが、掌を合わせたり、黙祷している人は、老若男女誰一人としていない。
私たちだって、写真を撮りに来ることが主目的で、スカイツリーで夕食を食べるために早々に退散したのだから、同じ穴の狢です。

これは、モノを売るにもストーリーが必須という、昨今の過度な体験/イベント重視の結果ではないかと思っています。
"モノ"を消費し尽くした私たちは、ついには"コト"すら食い尽くす域まで辿り着き
私はカメラという都合のよい遊び道具を手にしたおかげで、鎮魂の場でさえ何の疑いもなくイベントとして消費してしまうのです。

| ロバは考える | 23:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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