PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

From Onomichi to Matsuyama 2017: being communicative 2

DSC03621
RX1

相席は基本的に嫌いなのですが


さて、尾道ラーメンの話。特にラーメンという食べ物に興味があるわけではないのですが、せっかくご当地まで来たのだから食べておこうかということに。尾道デニムのお兄さんに地元民のお勧め店を聞いたら「雑兵」と「つたふじ」を提案されたのですが、残念ながらどちらも閉まっていたので、結局ガイドブックご推奨の朱華園で食べることにしました。知名度No.1の有名店で、ここが尾道ラーメンの元祖だそうです。


常に行列ができている店で、玄関口には檀一雄氏の文章を刻んだ金プレートが燦然と輝いています。注文して、先払い。注文と云っても、ラーメン、餃子、おつまみ数種しか選ぶものがありません。自分で席を選ぶこともできず、やや命令口調で指示された席に座って、ラーメンが運ばれてくるのを待ちます。狭い店内は常に満席で、セルフサービスの水を汲みに行くのもままならない状態。結論から云えば、なぜここが超有名店なのか、これほど尊大な態度でサービスしていられるのか分からない味でした(無論断るまでもなく、個人的な味覚の問題です)。こういう店に入ると決まって機嫌が悪くなり、それをなだめすかすのに奥さんが苦労するわけですが、私は大変愉快な気持ちで店を出ることができました。なぜか?

相席を告げられ行ってみたら、20代ぐらいの外国人男女がすでにラーメンを食べていました。「どうも」みたいな感じで座り、我々が注文した餃子が運ばれてきたときは皿の上のものを一瞬凝視していましたが、あくまで偶然相席した距離感を保つ2組。彼らの会話の端々から、男の子が妙に日本について知識が深そうであることが推察されます。彼は「一蘭よりsoyっぽいんだよね」と繰り返し力説していて、彼女は箸で麺をもてあそびながらUh-huhとか相づちを打つものの、Whateverみたいな表情で聴いています。「そりゃそうだろ、一蘭はとんこつラーメンだし」と思いながら、私も何となくアツい語りに耳を傾けつつ、ラーメンを啜っていました。

いまとなっては何キッカケかは忘れてしまいましたが、「コイツら英語が話せる」ということが彼らに伝わり、コミュニケーションが始まりました。彼らはアメリカから来ており、地方開催の英語教育系プログラムに参加した後だということ、これから1ヶ月以上のバカンスで東京を目指しているのだと教えてくれました。彼が高校生のときにホームステイしていた経験があるということも。なるほど、だから一蘭との比較論も語れるのか。彼氏のラーメン論から解放されるきっかけを得た彼女は会話に積極的で、自分たちの旅程を生き生きと話してくれたので(それはそれは壮大なプランでした)、思いのほか会話が弾みました。彼氏が私の会話能力に太鼓判を押してくれたので、まだネイティブに通じるレベルを保っていると少々安心。特に米国人は大仰に褒めたがる人が多いので、話半分ではありますが。

この体験は、私の日常生活では有り得ないに近い出来事。そして、これまでの旅行でも体験したことがなかったので、自分で自分に驚き、やや高揚した気分で店を出ました。普段は(奥さん以外の)人と必要以上の関わりを持たないに生きていますが、実際にコミュニケーションに踏み出してみると、思っていたより愉しいものじゃないかと知るのです。無論、3歩歩いたら元に戻るのですが。しかし、ここはcommunicative尾道。次に、もっとすごい出会いが我々を待ち受けていたのでした。つづく

| 旅行記 | 23:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://pltr0.blog37.fc2.com/tb.php/1770-df209480

TRACKBACK

NEWER | PAGE-SELECT | OLDER