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MY BIBLE

FH000024
MZ-3 + CZJ MC Flektogon 35mm F2.4 (Kodak Ektar 100)


自分を形作ってきたもの、あるいは、青春の碇

先日、ようやく『ノルウェイの森』を観てきました。そうしたら当然、原作小説をもう一度読み直したくなるわけで。

こういうことを書くと陳腐極まりないですが、『ノルウェイの森』は、個人的にとても大切な小説です。
赤と緑の2冊が書店で平積みにされていた頃、興味本位で開いてパラパラとめくった頁を読みながら「これは危険すぎる!」と
直感的に感じてしまうほど、私は子供でした。だから、この本をきちんと理解できる年齢になるまで、読むのを封印しようと決めました。

時が過ぎ、もう村上春樹という作家名すら忘れていた頃に、ふと当時の決意を思い出し、手に取ってみたのでした。

その後、かなり長い間、私にとってこの小説はバイブルでした。情熱の程度は落ち着けど、もちろん、いまでも。
物事の見方、その描き方、会話での言葉遣い、日本語の表現方法、奇妙な比喩の使い方、有形無形の影響を
読むたびに、一頁の何かしらから得ていたと思います。近づこうと真似していたのだと思います。
むかし篠田節子氏が「人間の基本的な趣味嗜好は20代前半で固定されてしまう」というようなことを
新聞コラムで書いているのを読んだ記憶がありますが、そうならば、
いま在る私を固定し定着させた要素のひとつになっている小説とも云えるかもしれません。

大袈裟な!と云う勿れ。文学そのもの同様、ある文学作品と個人の関わりも、基本的にドラマチックで大袈裟なものです。
そのようなわけで、映画版のレビューはもう少し後になりそうです。

| 写真日記 | 23:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

> とめ蔵。さん

ついに観てしまいました。
いま久しぶりに小説を読み返しながら、映画版で感じたことを
どういう風に言葉にしたらよいものか考えています。
親密すぎるものに対する評価や感想というものは難しいものですね。

観てよかったか否かという二者択一の答えしか許されない質問ならば
私は少し悩んだ末にイエスと答えると思います。
簡単に切り捨てることもできない、然れど、手放しで受け入れることもできない
私にはそういう作品でした。
レビューを書くときには、もう少しマシな文章で書ければと思っております。
暇つぶしにご笑覧くださいませ。

| pltr0 | 2011/01/12 21:59 | URL | ≫ EDIT

遅ればせながら明けましておめでとうございます。

なかなかコメント残せなくてごめんなさい。



あ~、観てしまったのですね。

私も同じく、この小説に深い思い出も思い入れも
ありますもので複雑な心境なんですが。。。

いつかは鳥取でも公開されるだろうしTVでも。。。

う~~ん。



一つだけ教えてください。

観てよかった?

| とめ蔵。 | 2011/01/10 19:21 | URL | ≫ EDIT















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