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GANTZ PERFECT ANSWER



続編であり完結編でもある、『GANTZ PERFECT ANSWER』を観てきました。
公式HPは → → → コチラ


私が奏多くん贔屓だったとしても

まず冒頭に強調したいのは、第一部より面白いということ。それは間違いない。そして、第1/2部を通して一つの作品として捉えるならば、私はこれはこれで結構「有り」なのではないかと思う。それを大前提としつつも尚、そこで留めてもよい気がするが、それでは3行でレビューが済ませられる作品であるかと思われてしまいそうなので、もう少し書くとすれば。

今作では2つのミッションが描かれており、中心となるのは小島多恵がターゲットとなるミッションである。ただ、Wikiで読んだ知識のみに基づけば、ミッションの内容も、小島多恵が狙われることになる原因も、原作とは異なっているようである。このミッションを通して、ガンツ自体やそのシステムに対する映画版の解答が用意されている。

この世に「完全な解」など(それほど)無いことは自明であるのに、"PERFECT ANSWER"と自ら喧伝してしまう。それだけで、すでに眉唾ものであるし、実際用意されたその答えを教えてもらっても、とても完璧なものが持つ美しさは見出せなかった。犠牲的であるほど結末が美しくなるというのは一つの傾向であるとしても、そこに辿り着くしかないように話を持っていくこと、その袋小路を観客に見抜かれてしまうと、フィクションの魔法はスーっと消えて行くようだった。

何かを伝えたいから、わざわざ映画を作っているのだと思う。それは、何かのメッセージでも、そんなものは欠片もなくて一つだけの凝縮された感情(カルトホラー映画に恐怖と滑稽以外の何を求めればよいのだろう?)でも、感情すら省いて単にテクニカルにクールであることでもよいと思う。映画であるならば、何かを伝えようと物語を創っているはずだし、それを自分なりに消化して言葉に落とし込もう、というのが私の映画レビューにおける基本姿勢だ。

もしタイトルが示すように、まだ連載中の原作を前に映画版としての「答え」を提示したというのが本作の「伝えたいこと」だったのならば、(原作が完結していないという苦しい立場であるとしても)それは説明として精密さや説得力に欠けると言わざるを得ないと思う。もし黒野くんと多恵ちゃんの関係や、対立することになるガンツメンバーの闘いを通して、誰かを守るために死ぬこと/生きることの意味を問うていたのならば、それもいまひとつ胸には迫ってこなかった。主題が(あったとして、それが)ダイレクトに伝わってこないのは、山田孝之くんが演じるルポライター(?)や小さなガンツ玉など、必然性があって登場するというよりは、物語を進行させるための装置にすぎないようなモノ/人が出てくるためでもあると思う。削ぎに削ぎ落とした息もつかせぬ"cool japan"な映像でもなければ、逆に、ついには壮大さを醸し出すに至るほどダラダラと無駄に長い物語でもなかった。

つまり、この作品は、何もすることがない暇な日曜日の昼間にスナック菓子を用意して第1/2部を通して一気に観るのがよいと思う。第1部だけだと片手落ちに過ぎて勿体ないと思うし、第1部を観ていることで第2部を不当に評価する羽目に陥らなくて済むためだ。個人的には、本郷奏多くんは相変わらず"選民思想の強い小生意気なガキ"を演じさせたら同世代でピカイチだと確認できたことが収穫だっただろうか。ただ、映画が始まる前に観た『X-MEN:ファーストジェネレーション』(6月11日封切り!)に心を奪われすぎたために、本作をきちんと評価できていない可能性があるので、あしからず。

| 映画レビュー | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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