PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

HEARTWARMING MIYAZAKI 2011: train named after the two brothers

1020755
GF1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8


今日だけは、にわか乗り鉄!

宮崎旅行最終日、空港に行く前に私たちは海幸山幸という電車に乗って青島を目指したのでした。


初日に宮崎駅に降り立ったとき、最初に目に付いたのが海幸山幸列車のノボリでした。プチ宮崎通の奥さんは当然この電車についても知っており、これは特別な電車で毎日一本しか走らないから宮崎滞在の3日間で乗るのは無理だと思うと素気なく教えてくれたのでした。私は特に鉄道好きではないはずなのですが、某ブログ(現在、この日南線を含む宮崎の鉄道の旅行記開催中です。D3S(!)の超絶美麗写真も見られるとても素敵な鉄道ブログ)を拝見するようになってからというもの確実に「関心あるかも」にシフトしているようで、乗れないとなるとひどく残念に思ったのでした。

IMGP3940
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

それが思いかけず乗ることになったのは、県庁観光の後に駅に戻ると、みどりの窓口の前に「GWの切符まだあります!」と書かれた看板が目に入ったからでした。早速窓口で問い合わせてみると、横並びの指定席2枚を取ることは、もう出来ないとのこと。うむむ、丁寧に教えてくれた受付嬢の前で暫し二人で議論した結果、「では、自由席2枚で」と言っていました。指定席が取れないのなら、わずかにある自由席に座るために早くから並ぶだけです。

というわけで、宮崎最終日の朝、私たちは宮崎駅で海幸山幸を出迎えたのでした。手前の男の子は、この御年にして既に完璧な"鉄くん"であるようで、お父さんに使用車両形式(キハ125形401/402;無知な私はもちろんWiki調べ)や水戸岡鋭治氏のデザインであることをスラスラと教えていました。興味のある事に対してきちんと知識を貯えているのが、実に素晴らしい。いつの時代になっても電車好きの男の子が絶滅することなんてないなと、後ろで聞き耳を立てながら感心していました。電車の到着を告げるアナウンスが流れると、しばらくしてオフホワイト色の電車がゆっくりとホームに入ってきます。その瞬間から、それぞれ一斉にビデオ、コンデジ、そしてK-7を構える父、子、そして私。しかし、さっきから感じている、この小さな胸のときめきは何なのだろう?

IMGP3944
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

少年が諳んじていたように流暢に説明はできませんが:海幸山幸は宮崎駅ー南郷駅間を走る2両編成の特別急行列車。名前は、日本神話に出てくる海幸彦(兄)と山幸彦(弟)に因んでおり、我々がこれからこの電車に乗って向かう青島神社と深い関係にある兄弟です。ゆえに1号車は「海幸」2号車は「山幸」となっています。デザインはJR九州の電車のデザインを多く手掛けている水戸岡氏。宮崎の"M"の文字や海幸号の"海”のロゴのデザインが非常に美しい。しかし、海幸山幸の意匠上の最大の特徴は、内外装に地元の飫肥(おび)杉が使われているところでしょう。

IMGP3953
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

何てクールで温かみのある電車なのだろう。


IMGP3961
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

ほぼすべてのインテリアに飫肥杉が使われており、清潔で美しい木目が車内を明るくします。海幸号と山幸号の連結部分には暖簾が掛かっていたり、精巧な切り絵が整然と飾られているスペースがあったり、もちろん水戸岡デザインではお馴染みのソファーシートも設えてあり、私のような鉄道素人でも特別な電車であることが感じられます。デンシャって工夫を凝らすとこんなに特別な乗り物になるんだ、と感嘆。

車内では海幸山幸オリジナルグッズが販売されていたので、義父には海幸山幸号のペーパークラフト、奥さんには仕事用にクリアフォルダ、自分に記念ピンズを購入。こういうのをついつい買いたくなるのは、ディズニーリゾートでも海幸山幸号でも同じこと。慌てて付け加えておくと、我々は幸運にも自由席に隣り合って座ることができました。

1020758
GF-1 + LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8


宮崎駅を10:06に出発して南宮崎→田吉→子供の国と乗り、10:29に青島に到着。せめて飫肥(青島の2つ先の駅)までこの愉しい電車に乗っていたかったのですが、帰りのフライトの時間の関係で断念せざるを得ませんでした。名残惜しく海幸山幸を見送りながら、私たちは何とも牧歌的な青島駅を抜けて、宮崎旅行最後のお目当てである青島神社へと向かうのでした。

| 旅行記 | 23:59 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

> Kyo-toさん

こんばんは。

Kyo-toさんのブログを拝見していて、私たち夫婦は
大げさに云えば息が止まりそうなぐらい驚きました。
凄いニアミス!青島ですれ違っていてもおかしくないぐらいですもんね。

宮崎を旅行していて、デンシャの美しさに少しだけ開眼した思いです。
正直、都内の電車だと車体の横帯の色が違うぐらいで特に感慨もないのですが
九州を走る電車はカラフルだったり、シャープだったり、多彩でした。
デザインの力は大きいなと思いながら、他のデンシャも撮っていました。
というわけで、宮崎旅行記は最終回をまたもや拙いデンシャ記事で締める予定です。

海幸山幸の乗車については本当に偶然というか思いつきで
しかし面白かったのは、チケット取ってみる?ということになったとき
夫婦揃って一言めに「キョートさんに自慢できる」と発していたことでした。
そのときは、まさかKyo-toさんも宮崎に居られるとは露知らずなわけで。
可笑しなものですね。ブログで繋がる面白さだと思います。

宮崎記事は後残すところ2つの予定ですが(チョー長く引っ張ってます、汗)
次の記事は青島の予定です。あの神社は、かなり衝撃でしたよね。
ご笑覧いただければと思っております。

| pltr0 | 2011/06/29 21:51 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。
pltr0さんの宮崎紀行にこんな展開が用意されてたなんて
気持ちよく裏切られた気分です(笑)。
同じ時間を日南線沿線で過ごしていたという事実だけでも驚きなのに、
海幸山幸に乗車されていたとは!

pltr0さんに悪しき影響を及ぼした張本人がこんなことを言うのも何ですが
僕自身は土地の人と会えずあまりイイ思いをしたことのない観光列車は
避ける傾向にあり、この時も見事にスルーしてしまったんですけど(汗)、
JR九州の、水戸岡さんの美しいデザイン哲学に基いた車両の素晴らしさは痛感していて、
できるだけ多くの方に味わってほしいなぁと厚顔無恥にも思ったりするのですが
流石pltr0さん、そのエッセンスを即座に見抜かれてますね。

そしてWikiで調べて知ったんですが、この車両は元は
台風被害で廃線を強いられた、僕が乗ることの叶わなかった
同じ宮崎県の高千穂鉄道で使用されていたものだったんですね。
ヘンな先入観に囚われず、僕も乗っておけばよかったなぁと後悔してます。
そうすればpltr0さんご夫妻にもお会いできたというのに!

| Kyo-to | 2011/06/27 03:19 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://pltr0.blog37.fc2.com/tb.php/922-927d8bb2

TRACKBACK

NEWER | PAGE-SELECT | OLDER