PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

HEARTWARMING MIYAZAKI 2011: Aoshima Shrine

IMGP4002
K-7 + DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5


青島神秘紀行・後編

フィッシュアイで撮ったのでやや歪んでいますが、これは青島神社のご本殿。

青島神社は海彦山彦伝説における弟の山幸彦(彦火火出見命(ひこほほでみのみこと))を祀っておられる神社。その他に、その妻である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、困り果てた山幸彦を助け、豊玉姫命と引き合わせたと言ってもよい神様、塩筒大神(しおづつのおおかみ)も祀られています。


青島神社の由来については、(この神社同様)とてもfunkで素晴らしい公式HPをご参照いただくとして、平安期の書物にすでに名前が出てくる由緒正しい神社です(創祀は未詳)。しかも、青島は古くから霊域とされ、江戸時代までは一般人が入ることが許されない土地であったとのこと。つまり、筋金入りの正真正銘"hyperパワー・スポット"と云うわけです。

IMGP4005-2
K-7 + FA31mm F1.8Ltd


しかし、境内に入ると軽く衝撃を受けます。由緒正しいから取り澄ましていなければならないのか?と逆に問い掛けられているかのような、各所に用意されているおみくじや運試しや願かけの数々。一言で云えば、ここは"祭祀系"テーマパークです。

そもそもこの神社は山幸彦と豊玉姫夫婦にあやかって良縁成就に御利益がある神社なのですが、自らフリップを用意して「あのエビちゃんが結婚前に訪れた神社!!」と宣伝していました。そして、この壮観のおみくじコーナー。「恋みくじ」と「縁みくじ」がどう違うのか?などと思い悩んでいる場合ではありません。これだけカラフルなおみくじを目の前にすると、少々の図々しい願いだって、まるっきり他力本願にしても引き受けてくれるのではないかと大きな気持ちになります。幸矢みくじも万幅みくじも招き猫おみくじも引いてみたいっっ!と目を輝かせる夫に、「ひとつにしなさい」と冷静に諌める妻(結局、招き猫おみくじにしました)。

IMGP4009
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

本殿で参拝した後、右方にあるビロー樹を含む亜熱帯植物が鬱蒼と茂るゾーンへと進みます(トップ画像を改めてご覧いただくと、ご親切に大きな矢印で示されている順路を辿るわけです)。ISOを上げているので明るく映っていますが、実際はもっと薄暗くジャングルに入ってしまったような感覚。遠くに見える朱色の社が元宮。その場所は青島のほぼ中央に位置しているらしく、とりわけ強力なパワーを発しているそうです。

IMGP4012
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

大正天皇をはじめ多くの皇族方もお歩きになった細い御成道を辿っていると、汚い俗世の欲望や煩悩がきれいに洗われていくようだ。このレンズを持っているのに、あのレンズも欲しいとか言ってばかりでごめんなさい。生まれ変わった私は、元宮を前に静かに手を合わせて祈るのでした。

嗚呼、とても清々しい気分。さてパワーも頂いたし帰りましょうかと思って奥を覗くと、人だかり?何だろうと覗いてみたら...衝撃アゲイン。

確かに、元宮の辺りは勾玉、土器、獣骨、貝殻が多数発見されており、その年代を鑑みるに相当古い時代からこの地で祭祀が行われていたのではないかと推察されています。そして、その発掘されたものが、この山です。

IMGP4019
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

ということでは全然なくて、ここは「天の平瓮投げ(あめのひらかなげ)」を行う投瓮所(とうかしょ)。お賽銭を払って素焼きの小皿(安)か本物の貝(高)を頂き、願い事を念じながら、一定の距離からその皿や貝を中央にある岩山に向けて投げます。投げた皿/貝が岩山に当たって見事に割れたなら、願いが成就するとのこと。つまり、散乱している素焼きの破片は、ここに来た人が投げたものです。何だ、祭りの屋台によくある投げ輪か、などという発想を持つのはきっと不謹慎です。

IMGP4018
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

無論、元宮までの御成道で心洗われた私をはるか過去に置いて、鼻息を荒くして「やってみたい!」とお小遣いをせがみます。そして(球技全般に関する運動神経が皆無な私は当然)割るどころか岩に到達させることすらできず、脇に立って見ておられた神職の方に「当たらなくてもご加護はありますからね」と慰められるのです。

IMGP4015
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

私が皿を割らんと精神集中している間、奥さんは隣りで御霊木である「夫婦木蒲葵(ビロウ)」ー文字通り、2本のビロウが寄り添うように立っているーの間にある縄のようなものに「産霊紙縒(むすひこより)」という色鮮やかな紐を巻き付けていました(この紐も有料)。2本のビロウが立つ姿から、人の縁を結ぶ力があるとされているようです。"ご縁"の5円玉が巻き付けられているのも納得です。

IMGP4027
K-7 + FA31mm F1.8Ltd

社務所の横には「玉の井」がひっそりとあるので、こちらも忘れずに。玉の井は山幸彦と豊玉姫が出逢った場所とされています。詳しい説明は置いておくとして、興味深いのは周りを海で囲まれている平たい島にも関わらず、ここに湧く水は塩分を一切含まない真水であるということ。それゆえに、浄めの力があるとされています。

ここでも、願かけ。願い符(有料)に願い事を書き、それを玉の井の中に入れて紙がすべて溶けると(私の観察したところでは、すべからく溶ける)願いが成就するというもの。数々の願かけやらおみくじやらでお腹いっぱいだったのですが、奥さんは最後に願い符を玉の井に溶かしていました。もちろん、何を書いたのかを聞いたりはしません。

DSC_4044

最後のおまけは、しかし青島神社のおおらかさを凝縮した一品。その名も「全てが上手くいく へのかっぱ御守」。

このお守りは青島神社に来ないと買えないと大々的に宣伝されていたのですが、横には小さな文字でさりげなく、しかしキッパリとこのように書いてあります:お願い事が、いともたやすく簡単に希望通りに成就出来るますよう祈願されています。タイポ(本当にこのように書いてあります)も含め、祈願成就に一切の努力を要求しないというところが、何とも力強く寛大です。カッパの質感からしてすでに御守というよりは旅先土産であることは承知していましたが、これまでに見たことのない大盤振る舞いなご加護の力に抗えず買ってしまいました。きっと封を開けたら我が家自体がパワースポットになってしまう可能性が無きにしも非ずなので、買ったままの状態で部屋にそっと置いています。

一度は訪れてみるものかな、青島神社。個人的には、ここはTDRやUSJに匹敵するデートスポットだと思います。

| 旅行記 | 23:14 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

> Kyo-toさん

Kyo-toさんのブログで青島神社の記事を拝見したとき
夕焼けの美しさなど、さすがはD3Sな写真に感動しましたが
あれだけ面白い場所を割とサラリと流しておられたので
これはもしや青島神社自体はサラリと観光されたのかしらと思っておりました。

そこで稚拙な写真でも、逆に青島神社のキャッチーな一面を記事にすれば
補完的になるだろうか?と思って書いたら、こんなものが出来上がりました。
沖縄に行ったときにも思ったのですが、南国の歴史遺産は大らかです。

京都在住というとお寺や仏像が撮り放題で羨ましい!という安直なイメージを
持ってしまいますが、やはりそういうものではないのですね。
カメラを始めてからいつか京都&奈良に撮影旅行に行きたいと思っていますが
なかなか行く機会を得られません。
もし行くときは、Kyo-toさんにこっそり地元民のオススメを伺っておこうかなとか考えています。

| pltr0 | 2011/08/02 22:40 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。
青島神社、こんなにも楽しい場所だったんですね(笑)。

僕が訪問したのはもうほとんど本殿の門が閉まりかけの頃で、
しかもお寺と違って仏像という明確なターゲットがない神社は
たまに足を向けてもテキトーに流してしまう僕なので
ほとんど何も見てないに等しかったワケです。

ちなみにホームタウン京都でも神社は初詣ぐらいしか行きません(汗)。
お寺も京都は仏像をあんまり見せてくれないし…(奈良の方が断然イイ!)

| Kyo-to | 2011/07/31 03:37 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://pltr0.blog37.fc2.com/tb.php/932-4d6053da

TRACKBACK

NEWER | PAGE-SELECT | OLDER