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Try again: draw a long breath, and shut your eyes.

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あら、わたくしなど朝食前に6つもの有り得ない事を信じることができておりましたわ

今回、ブログタイトルの表示変更に伴いサブタイトルも変えました。いくつかの"次の扉"を開いて、次に何を掲げるのか?
ふと思い付いたのは、"Alice in Wonderland"から引用しようということでした。

今回の"Why, sometimes I've believed as many as six impossible things before breakfast."という台詞は白の女王のもので
物事を信じられるか否かは、現実世界における実現可能性に依存するのではなく、訓練に拠るのだと主張しています。


ふとしたことで泣き出したアリスをなだめるために、白の女王は「ただ泣くのではなく、何かを考えなさい!」と言います。
これは、「2つのことを同時に行うことはできない(nobody can do two things at once, you know)」という考えに基づくアドバイスです。
その唐突な提案のヘンテコさ加減に、泣きながらも笑い出したアリスに向かって「まず、あなたは何歳?」と女王は問います。
アリスが「正確に言うと、7歳半です」と答えると「"exactually"なんて言葉を使わなくたって、信じられますわ」と答えます。
(ちなみに、英語にexactuallyという単語はありません。exact(正確)とactual(実際)を組み合わせたキャロルの造語です)

そして逆に「わたくしは、101年と5ヶ月と1日歳よ」と言うと、アリスは即座に「そんなこと信じられません!」と返します。
目をしっかり閉じながら深呼吸をして、もう一度信じてごらんなさいと諭す白の女王に、アリスはやはり無理だと答えます。
そんなこと試すまでもない、不可能な事を信じるなんて無理(one can't believe impossible things)だと。

そうすると、女王は以下のように答えます。

I daresay you haven't had much practice, said the Queen. When I was your age, I always did it for half-an-hour a day. Why, sometimes I've believed as many as six impossible things before breakfast.

練習が足りていないと言わざるを得ませんわね。わたくしがあなたの歳の頃、一日に30分欠かさず練習したものです。あら、わたくしなど朝食前に6つもの有り得ない事を信じることができておりましたわ。


つまり、白の女王の考えでは「信じる」ということは訓練によって達成し得る行為であり、信じる対象の現実可能性や真実性は問題にならないということです。私たちの身のまわりで毎日起きる大小の事象はすべて事実であるはずですが、本当に事実なのか、にわかに信じ難いこともあります。写真は眼前にある事実をexactuallyに映し出すはずですが、ただ写実的に現実を切り取っているだけではないときもある。もしかしたら、白の女王の言うように、毎日ファインダを覗いて"信じる練習"をしているのかもしれません。

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