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TRANQUIL OBUSE 2011: Be our guest, be our guest, be our guest.

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K-7 + FA31mm F1.8Ltd


本来なら我が家にお泊りいただくべきですが…


それが、今回宿泊した桝一客殿が掲げるコンセプト。前から泊まってみたいと思っていた宿で、今回幸運にも予約をとることができました。
ちなみに、「桝一客(ますいっきゃく)・殿(でん)」ではなく、「桝一(ますいち)・客殿(きゃくでん)」。
ここは、小布施にある桝一市村酒造場が経営する客殿なのです。


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E-P3 + M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

私たちが宿に着いたときは陽が落ちて、周囲は暗くなっていました。桝一客殿の外観を見たことがなかったので、辿り着いたときの私の第一印象は:とても豪華な公民館?こう思うのも多少は道理があって、桝一客殿は云わば"桝一集落"の一角にあるのです。客殿から少し離れた同じ敷地内に和食処「蔵部」、洋食レストラン「傘風楼」、バー「鬼場」、少し歩くと桝一の日本酒を買ったり味見できる「桝一本店」(先日の記事の最後から2枚目の画像)、そして和菓子屋に和食レストランを併設した「小布施堂本店」。これらすべてが、桝一グループの施設になっており、桝一客殿を目指して来る宿泊客の多くは、おそらくこの静かな田舎の集落でバカンスを愉しむという感覚なのでしょう。実際、この周辺の店のほとんどが6時過ぎると閉店してしまい、トーキョーの時間感覚に馴れすぎた私たちには軽いカルチャーショックでした。

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K-7 + FA31mm F1.8Ltd

建物内は落ち着いた蔵の佇まいで、客室へ向かう途中にある池では、色鮮やかな錦鯉が悠々と泳いでいました。スタッフは全員若い男性で、藍染めの半纏に股引き、草履と(酒屋さんの経営する宿らしく)酒造り職人の格好をしています。屋内は恐ろしく静かで、スタッフの方々も心なしか声のヴォリュームは小さめ。きっちりと教育と訓練を受けていることを伺わせる、非常に丁寧な言葉遣いと対応。しかし一方で、どの方も20代に見え、熟練や重厚は感じられません。建物が放つ古めかしさと、スタッフの放つどことない若々しさが、不思議で心地よいミスマッチを醸し出します。

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K-7 + FA31mm F1.8Ltd

E-P3のバッテリの関係で残念ながら客室内の写真はないのですが、私たちがいままで泊まったホテルのなかでも最上位に入るクオリティでした。「リビング型」という客室だったのですが、50インチの薄型テレビ(そのテレビが巨大には見えない部屋の広さ!)にHDDレコーダー、果てにはipodドックもありました。空調の他に床暖房が設えてあり、室内に用意された飲み物はすべて無料。ウェルカムドリンクならぬ、ウェルカム和菓子(月替わりだそうです)も用意され、これが非常に美味でした。アメニティのチョイスなど細部に至るまで、客人を気持ちよく迎えようと神経を行き届かせていることが、よく分かります。

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K-7 + FA31mm F1.8Ltd

予約をしたときは、かなり強気な値段設定だと正直思いました。しかし実際に泊まってみると、値段相応というのが実感です。常時なのか分かりませんが、私たちが宿泊したときには、バー・鬼場でドリンク一杯無料というサービスが付いたし(なので普段はアルコールを飲まない我々も、バーに繰り出した)、後に紹介する朝食も付くプラン。それらを兼ね合わせると、このランクのホテルからすると、むしろ安いと言えるかもしれません。世の中にはもっとラグジュアルで高価な所もあるし、逆にもっとフランクで安上がりな所もある。桝一客殿は、その塩梅が良く、心地よい"slow stay"を愉しめる宿だと思いました。K-7の高感度(ISO800)だってなかなか良好、鬼場で頂いたカクテルも丁寧に作られておりキリリと美味しかったです。

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K-7 + FA31mm F1.8Ltd

敢えて不満点を挙げるとしたら、室内の調光に不自由したということでしょうか。部屋に大きな照明がなく、夜は室内が薄暗いという印象を受けました。逆に、私たちの泊まった部屋には基本的に間仕切りのドアがなかったので、朝は光を完全に遮ることができず思いのほか眩しい。この辺りは雰囲気と実用性のバランスの問題かもしれませんが、宿泊施設である以上、たとえば、自由に調光できる蛍光灯に替える、アイマスクを用意しておくなど、寝泊まりに関しては利便性を高めて欲しいと思いました。

しかし、私たちの今回の旅の目的のひとつは桝一客殿に泊まることであり、それはとても満足な宿泊でした。バー・鬼場からの帰り道、見上げると満天の星が。少し肌寒い小布施の第一夜は、静かに更けてゆくのでした。明日は、旅のもうひとつの目的が待っています。つづく

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